メタバースと言えば、ゲームやライブだけではなく、ビジネス面でも頻繁に見聞きします。「メタバースってそもそもどんなもの?」「具体的な事例など知りたい」と思っている方もいることでしょう。
当記事では、メタバースとはどのようなものかまとめるとともに、具体的な事例や2022年に開催されたメタバース展示会の詳細を説明しています。
メタバース展示会の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
メタバースとは、仮想空間のことを言います。インターネットの中に構成されている3次元の世界であり、私たちはアバターと呼ばれる分身を介し世界に入ります。
メタバースでは、現実世界に限りなく近い状態で活動できることです。現実世界とほとんど同じ時間が流れている世界で、私たちはアバターを動かしてミーティングをしたり遊んだりできます。Web上の空間で社会生活を営むことが可能です。
メタバースは、ニール・スティーブンソンの小説「スノウ・クラッシュ」の世界から名づけられました。語源は「超越」という意味の「Meta」と「世界」を意味する「Universe」とされています。
メタバースはビジネスに活用でき、バーチャルオフィスを採用する企業が増加しています。
音声とカメラ機能を使った「Zoom」などのツールとは違い、バーチャルオフィスの中では、自分の分身としてアバターが仮想空間内で仕事をするのです。
オフィス内では、アバターの距離が近い人にだけ声が届くシステムになっています。バーチャルオフィスの中に会議室を用意すると、決められたメンバーで会話も可能です。
そのほかには、VRヘッドセットを用いることによって、現実世界と同じように、意思疎通を図りやすくなるなどのメリットが期待できます。
このようにバーチャルオフィスを積極的に活用すると、どこにいてもビジネスチャンスを拡大できるでしょう。
メタバースでは、マーケティングや小売り販売やなど、今までにない新しいスタイルで商品販売を行えます。
事例として、2021年12月に行われた「バーチャルマーケット2021」は、有名なアパレルブランドである「BEAMS」がバーチャル空間に店舗を出店。実際に社員がアバターを動かしながら、ジェスチャーで接客を行いました。
2022年10月18日(火)から21日(金)の4日間にかけて実施された展覧会です。メタバースに関連したプロダクト・サービスの展示や有識者を招いてのカンファレンスが開催されました。
メタバースビジネスを牽引する企業や団体、官公庁が集まり、一つになってメタバースの現在や将来の姿を発信。カンファレンスでは、企業や官公庁などの代表者がメタバースに関するさまざまなトピックスについて発表や討論を実施しました。
DNPは、リアルとバーチャルが1つになった「XR(Extended Reality)」の技術を用いて、新しい体験と経済を創り出すXRコミュニケーション事業を2021年から推し進めています。
今回DNPは、バーチャル空間でリアルタイムに映像をつくる「バーチャルプロダクション」と、XR空間構築システムと呼ばれる「PARALLEL SITE」によって開発されたさまざまなメタバースを掛け合わせた展示を実施。新たなXRコミュニケーション事業における可能性や使いみちについて提案しました。
バーチャルPayPayドームとは、バーチャル空間に3Dオブジェクトによって再現したPayPayドームのことを言います。
3Dアバターを扱いながら来場体験ができたり、試合をしているピッチャーの投球を論理的に調べたりするなど、「準リアルタイム投球体験」を行いました。
公式サイトをチェックすると、アバター同士でコミュニケーションを楽しんだり、エントランスやコンコース、HAWKS STORE、通常は入れない選手ロッカーの再現がされていて自由に歩き回れるのが特徴的。
THE ISS METAVERSEは、KIBO宇宙放送局を推進する株式会社バスキュールとJAXAの共創プロジェクトです。ツアー型のワークショップで、宇宙遊泳しながらISSを巡っていきます。リアルタイムでISSに宇宙船がドッキングする様子を見られるライブイベントです。新しいスタイルで宇宙の魅力を体験できるのが特徴的。
株式会社アルファコードは、技術とアイディアをさまざま結びつけて、世の中にはない新しいサービスを創り出せるよう取り組んでいる企業です。ブースでは、インターネットのいらないメタバース「VRider COMMS(ブイライダーコムズ)」の体験会を開催しました。これはメタバースの空間の中で、参加者同士でコミュニケーションを簡単に行えるのが特徴。
ネットの接続に問題のある学校やネット費用をおさえたいイベントなどで選ばれてきました。これまでのさまざまな事例から、先生の負担を減らしながらも教育効果を高める機能やより没入感を高められるハンドトラッキングの採用など、進化しています。
株式会社タカショーの子会社である株式会社 GLD-LABは、メタバース総合展に出展し、空間体感型VR提案システムなど新しいXR ツールの紹介をしました。
空間体感型VR提案システムは、色々なビジネスシーンでメタバースの活用が広まっている中、株式会社GLD-LABは、空間体感型 VR提案システムを手掛けました。
今回メタバース総合展に出展した「リモートVRホーム&ガーデンシミュレーション」は、メタバース空間に住宅を建てて、お客様とともに外構プランを作っていくツールです。リモートで空間の共有を行うことによって、離れた所にいるお客様の要望もリアルタイムで反映できますので、没入感の高い提案が可能です。
Virbelaは、学習やリモートワーク、イベントのための魅力的な3D仮想世界のことです。2012年行動心理学者のチームによって設立されたサービス。組織と人々がリモートとリアルが関わり合うニューノーマルの常識のもとでの繁栄をサポートすることを使命としています。
この世界では、社交的で協調的な没入型3Dスペースを備えており、リモートチームの連帯と生産性を向上させながら、オンラインにて新時代のワークスタイルを実現させます。
※Virbelaは、eXp World Holdings、Inc.が所有しており、ガイアリンクは日本の公式販売代理店です。
メタバースは、ゲームやライブなどはもちろん、ビジネスでも活用されています。多数のコンテンツがメタバース化してきていますので、オンライン展示会もより身近なものになってくことが考えられます。他企業と差別化するためにも、メタバースを体験して取り入れてみるのも1つの手段です。
COMPARISON
オンライン展示会の
「プラットフォーム」
をどうするか!
3つの手法の目的とその違い
オンライン展示会のスタイルは、大きく「3DVR」「2D」「ウェビナー」の3つに分類できます。それぞれの分類から、来場者の興味を引き立てるデザインのカスタマイズ性、リード獲得や有効商談につながる顧客管理機能やコンサルティング、来場者に早期離脱を防ぐコミュニケーション機能を持ち、実績のある会社3社をご紹介します。
バーチャル体験や臨場感のある
展示会を開きたいなら
3DVR
3DVRは臨場感を高め、よりリアルな現場の雰囲気を演出、来場者も見やすく没入しやすくなるなどのメリットがあります。情報の伝わりやすさ、見やすさがリアルに近いぶん、商談やリード獲得につながりやすい側面があります。
必要最小限のコンテンツで
展示会を開きたいなら
2D
2Dのオンライン展示会は非常にコストを抑えることができ、動作がサクサク行えるなどのメリットがあります。制作にも時間がかかりにくいでしょう。ただ企業の世界観や独自性などはなかなか表現しにくく、他社との差別化も難しいので注意が必要です。
カンファレンスやセミナー
目的で使いたいなら
ウェビナー
ウェビナーとはウエブとセミナーを合わせた造語。多数のユーザーに向けて情報発信する効率の良さが魅力です。ライブ配信ならチャット機能で受講者が直接質問するなどコミュニケーションもとりやすくなっています。
※1 2022年4月調査時点
【選定条件】2022年5月10日時点で「オンライン展示会」「オンライン展示会プラットフォーム」でGoogle検索し100位までに表示された公式サイトまたはITreviewに掲載のオンライン展示会プラットフォームの中から、「デザインのカスタマイズ性」、「顧客管理&コンサルの機能あるいはサービス」、「来場者とのコミュニケーション機能」を備え、かつ公式サイトに導入実績の掲載がある企業