世界的なコロナ禍などで、近年急速に注目度を高めているオンライン展示会。そこに出展することには、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
オンライン展示会の出店メリットでまず挙げられるのが、コストの面で節約ができるという点です。出展料は必要ですが、ブース設営費や人件費、配布物の印刷費などの経費は必要なくなりますので、リアルな展示会よりもかなり費用が抑えられます。
オンライン展示会だからこそのメリットと言えるのが、場所や時間を問わないという点です。定められた日時にその場に訪れる必要がなく、いつでもどこからでも人数規制なく参加ができるのは、出展者、参加者ともに大きな魅力となっています。
オンライン展示会では、自社に興味を持っている顧客が自ら訪れてくれるため、より質の高いデータを手間なく収集できるのも、出店するメリットに挙げられています。オンライン上を移動したルートや滞在時間など、正確なデータの把握も可能です。
オンライン展示会では、当然ですがリアル展示会のように、実際に商品に触れるなどの体験をしてもらえないのがデメリットとなります。参加者が実際に商品を体験した反応が見られないこともあり、リアルと比べアポイントメントが取りづらい面があります。
オンライン展示会を開催する場合、展示会場となるサイトの構築をが必要となります。構築までにはいろいろとやることが多く、手間と費用がかかることと、コンテンツ制作に時間がさけづらくなるのも、デメリットとして挙げられています。
3D(3DCGブース)は、フル3Dで再現した会場内を、自由に動き回って見学をしてもらうオンライン展示会です。抜群の臨場感とインパクトを参加者に与えられますが、フル3Dの制作と会場維持に、費用と時間が必要となります。
2D(2Dブース)は、ブースとして使用したい場所を平面写真などの2D画像として設置、画像の中に紹介したい内容のリンクを貼り付ける方式のオンライン展示会です。特殊な器材が不要でリーズナブルな制作が可能ですが、3Dと比べインパクトは少なめです。
ウェビナーとはWebセミナーの略語で、セミナーや展示会イベントなどをオンラインツールを使用して開催するタイプのものです。時間や場所に縛られず参加可能なため多くの集客が見込めますが、通信環境によって障害が起こる可能性があります。
時間や場所に縛られずに参加ができるオンライン展示会は、より多くの参加者を集うことができるのが、大きな魅力となっています。しかし、実際に商材を体験してもらえないというのは、出展側にとっても痛いところのようです。そこで最近では、リアルとオンラインの良いところを活かした、ハイブリッド展示会の活用がトレンドとなってきているそうです。
COMPARISON
オンライン展示会の
「プラットフォーム」
をどうするか!
3つの手法の目的とその違い
オンライン展示会のスタイルは、大きく「3DVR」「2D」「ウェビナー」の3つに分類できます。それぞれの分類から、来場者の興味を引き立てるデザインのカスタマイズ性、リード獲得や有効商談につながる顧客管理機能やコンサルティング、来場者に早期離脱を防ぐコミュニケーション機能を持ち、実績のある会社3社をご紹介します。
バーチャル体験や臨場感のある
展示会を開きたいなら
3DVR
3DVRは臨場感を高め、よりリアルな現場の雰囲気を演出、来場者も見やすく没入しやすくなるなどのメリットがあります。情報の伝わりやすさ、見やすさがリアルに近いぶん、商談やリード獲得につながりやすい側面があります。
必要最小限のコンテンツで
展示会を開きたいなら
2D
2Dのオンライン展示会は非常にコストを抑えることができ、動作がサクサク行えるなどのメリットがあります。制作にも時間がかかりにくいでしょう。ただ企業の世界観や独自性などはなかなか表現しにくく、他社との差別化も難しいので注意が必要です。
カンファレンスやセミナー
目的で使いたいなら
ウェビナー
ウェビナーとはウエブとセミナーを合わせた造語。多数のユーザーに向けて情報発信する効率の良さが魅力です。ライブ配信ならチャット機能で受講者が直接質問するなどコミュニケーションもとりやすくなっています。
※1 2022年4月調査時点
【選定条件】2022年5月10日時点で「オンライン展示会」「オンライン展示会プラットフォーム」でGoogle検索し100位までに表示された公式サイトまたはITreviewに掲載のオンライン展示会プラットフォームの中から、「デザインのカスタマイズ性」、「顧客管理&コンサルの機能あるいはサービス」、「来場者とのコミュニケーション機能」を備え、かつ公式サイトに導入実績の掲載がある企業